スケール / GUIDE 12
ハーモニックとメロディックマイナーの違い
自然短音階から6度・7度がどう変わるかと、クラシック式・ジャズ式の下行を比較します。
7度を上げるハーモニックマイナー
自然短音階の♭7を半音上げたものがハーモニックマイナーです。AではA・B・C・D・E・F・G♯。G♯からAへ半音となり、主音に向かう導音ができます。
一方でFからG♯へは3半音の間隔が生まれます。度数では♭6から7への増2度です。特徴的なこの距離を、まず上行をゆっくり聴いて確かめます。
A メロディックマイナー
- AR
- B2度
- C♭3度
- D4度
- E5度
- F♯6度
- G♯7度
A ハーモニックマイナー
- AR
- B2度
- C♭3度
- D4度
- E5度
- F♭6度
- G♯7度
6度も上げるメロディックマイナー
メロディックマイナーの上行形は1・2・♭3・4・5・6・7です。AではA・B・C・D・E・F♯・G♯。6度も上げることで、ハーモニックマイナーにあった3半音の間隔がなくなります。
Aメジャーとの違いは3度だけで、C♯ではなくCです。自然短音階と比較すると6度と7度が上がり、メジャーと比較すると3度が下がる、という二つの見方ができます。
クラシック式とジャズ式の下行
教科書的なクラシック式では、メロディックマイナーの下行は自然短音階の形に戻します。AならG・Fを使います。ジャズ式では上行形をそのまま下行にも使い、G♯・F♯を保ちます。
実際の楽曲で上行・下行だけから使用音が機械的に決まるわけではありません。OTOの切り替えは二つの代表的な整理を比較するためのものです。コードとの関係も、選択した下行形式に応じて変わります。
TRY THIS
音と指板で確かめる
- AハーモニックとAメロディックを比較し、F/F♯を聴きます。
- メロディックのクラシック式下行を再生します。
- ジャズ式へ切り替え、G♯・F♯が保たれることを確認します。
リファレンスが開きます。再生ボタンを押すと音が鳴ります。
確認のポイント
ハーモニックとメロディック上行の違いは6度、クラシック式下行は自然短音階です。